農業都市ベリル
丘や湖を従える緑豊かで広大な土地を持ち、豊富な地下水と安定した気候で国の畜産・農作物の9割がこの地域で作られている。
常に適度な風が吹いていて、風車が多く建っていることから、風の街とも呼ばれる。
最も多く生産されているのは金小麦で、秋の収穫時には小麦畑が黄金色に輝き、夜を昼と見紛うほど。
また牛、馬、羊など様々な動物の飼養が行われており、特にベリーと呼ばれる斑模様の乳山羊が多く飼われ、乳を加工した『ベリーチーズ』も有名である。
他にも麻、絹、木材などの資材類もここから他の都市へと多く運ばれている為、国の土台ともいえるだろう。
美しい川や湖、野生動物の生息する森林など自然と触れ合える場所も多く、観光地にもなっている。
周囲の山々には魔物があまり生息しておらず所謂『安全地帯』と言われる地域。
山脈の奥、魔物の多く生息する『危険地帯』との境には、結界が施され、また月に一度はハンターによる討伐が行われているため、魔物に襲われることは殆んどないといえるだろう。
主な施設
・神風学園(詳細は神風学園参照)
・虹ノ湖(にじのこ)
ベリルの中心にある7つの地下水源が一つになった巨大湖。
日によってそれぞれの湧き出る水の量が違い、七色に変化する為その名が付けられた。年に数回、七色すべてが揃う虹水の日が存在し、その光景を見ると幸せになるといわれている。
・風の丘
山にほど近い広大な丘。
止むことのない風は丘の麓よりも強く、風車を回すのに適しているとされ、風車小屋が多く建てられた。また、その小屋の集落を風車村と呼ぶ。
・榊牧場
大地主、榊原が経営する牧場で、ベリーだけで1000頭もいるという。
大きなチーズ工場などの乳加工施設も併設しており、市民の職業斡旋など活躍する榊原はベリルの市長でもある。
・ベリル山脈
ベリルの東側に連なる山々で、秋には美しい紅葉を見せるため観光客も多い。
気候は安定し、結界石の内側には危険な魔物は棲んでいない。
ただし、ひとたび頂上から東側に超えると危険地帯となっている為、騎士団やハンターの護衛無しでは山を越えることはできないだろう。