芸術都市ペクトライト
大陸で唯一、海に面した土地を持つ都市。
海に近い方面に商業区、都心から奥へ進むにつれ芸術区が広がっている。
また道や建物など、町並みは赤レンガや石造りを基調としている。
海沿いに面した港では漁業が盛んな他、他国との輸入・輸出のやり取りを幅広く行っているため、最も人通りの多い都市とされている。
港付近では市場や屋台の他、工芸品店や露天商が大きく道を開く形で左右に並んでおり、
商業区の中心部に進むに連れて食料品や日用雑貨、衣類や薬品等の各専門店や飲食店などが並ぶ繁華街が幅広く広がっている。
商業区と芸術区の境目、都市の中心部には広い敷地を有する庭園が設けられている。
芸術区では大聖堂や塔など多くの歴史的建造物が残っており、景観美しい町並みが広がっている。
美術館や博物館、劇場などもあることから各地の美術家や音楽家、舞台役者などの芸術家が集い、その道を志す者ならば一度は訪れるとか。
街中には楽器や衣装、画材などを売る専門店が多く並ぶ商店街の他、集合住宅が多く立ち並んでいる。
主な施設
【商業区】
・ラリマー港
海辺すぐそばに広がる漁業盛んな港。
唯一海に面しているだけあって沢山の船が入れるようにと港は大きく開けており、数多くの漁船の他、外交や交易のための船も停泊している。
港の傍は、新鮮な魚介類が所狭しと並ぶ市場通りとなっていて、新鮮な魚介類の他、串焼きなどの屋台も並び朝からにぎわっている。
・繁華街大通り
市場通りを更に内地へと進み、商業区の中心にある大きな繁華街。
中央には噴水があり四方に赤レンガの道が続いていることから、赤レンガ通りと呼ばれることも。
西側に錬金術の工房が連なる錬金通り、東側に貴金属や衣類などの工房が並ぶ職人通り、南北に様々な商店が立ち並ぶ商人通りが続いている。
また中央にある噴水は『祈りの噴水』と呼ばれ、コインを後ろ向きに投げて音がならずに沈むと願いが叶うと言われているとか。
・裏通り/スラム区
繁華街大通りから少し外れた位置にある裏通り。
ふらつきの集まる飲み屋や、怪しげな魔術品、骨董品など一般人のあまり立ち寄らない場所が多い。
裏通りの奥へ行くにつれて治安が悪くなり、極貧層や犯罪者が集まるスラム区へと続く。
これまで幾度か国が裏通りやスラム区を解体しようと試みたが、住人達との話し合いが決裂し未だ無法地帯となっている。
しかしながら、周辺には騎士団が見回っており、スラム区まで迷い込まない限りは犯罪に巻き込まれることは殆どない。
【芸術区】
・ローゾフィア街
芸術区の南側に位置する石畳の続く街で、最も歴史的建造物が多い。
教会を始め、美術館や博物館などが古くからの形のまま残されており、街全体が観光名所として有名だが、商業区の賑やかさに比べて静粛とした雰囲気がある。
また街の前には大きな川が流れており、レンガのアーチ橋が掛けられている。
・リビアン劇場(リビアングラス)
オペラやバレエ、演劇やコンサートなど幅広く公演されている大きな劇場。
細やかな彫刻に飾られた外観と、中には豪華な回廊がる。
ここで公演が叶えば一流とされており、一般人には観ることも敷居が高いが、公演のない日などは回廊までが無料公開されていることもあり、観光として訪れる者も多い。
・住宅通りアンバー
芸術区の西側にある集合住宅の多い通り。
各方面の見習いや駆け出しが多く住まうこともあってか、華やかというよりは下町風情だが、芸術区だけあってか建物の造りには趣がある。