barガンドルフにて - Epilogue02 神風学園編 -

二人の生徒が登校途中、校門に佐武マクベーンと、腕に風紀委員の腕章をしている生徒たちがいた。

後輩「なんだか、最近よく抜き打ちの服装検査や頭髪検査がありますね」
先輩「そうだな」
後輩「僕は入ったばかりでわからないんですが、毎年こんな感じなんですか?」
先輩「いや、去年まではここまで厳しくなかったぞ。今年の春、風紀委員長が変わってからかな」

風紀委員「そこの二人止まれ!チェックをする。

呼び止められた二人は、頭髪と服装、そして鞄の中もチェックされた。
そして、風紀委員の目に止まったものが。

風紀委員「おい、第一ボタンが取れてる。明日までに直してこい」

先輩「はあ…?そりゃ直してくるけどよ…なんだよその態度」
後輩「わかりました!気を付けます!さ、先輩行きましょ!」

二人は校門を通過する。
後輩は何もなかったことに安堵し、先輩は風紀委員の態度に苛立ちながら。

先輩「チッ、ムカつくなー…」
後輩「まあまあ、何も無くてよかったじゃないですか。
   でも随分高圧的でしたね?
   それに、武装も携帯してて穏やかじゃないですよね」
先輩「まあ、何かあっても佐武先生がいるし、正当防衛でしか振るわないらしいけど。
   それでも武装チラつかせてあの態度はねーよな」
後輩「でも正当防衛って…」
先輩「そうか、お前は入ったばかりだから知らないのか。
   先代の風紀委員長は穏健派で、武装の所持どころか口頭注意だけだったけど―」

先輩「去年の春の爆弾事件以降、生徒会への求心力が強くなったせいか、
   風紀委員長が襲われる事件があったんだよ。
   注意した生徒と揉めて、な―」