||世界観||
神風5thstageの舞台であるレクランの世界観について説明します。
レクラン王国
魔術文明が発展し、機械文明は未発達で、都市間の移動は移動速度の速い魔物を利用した馬車や
飛行船。海に面した商業都市、山に面した農業都市と資源も豊かな国。
現在国王≪アズラ≫の統治の下、各都市には市長が置かれている。
年に数回、国王を含め、騎士団、ハンター各機関の上層部が集まり、王都で議会が開かれる。
各都市の入口は騎士が常時警備、また結界石により守られているので、都市内に魔物が侵入する
事は殆どないが、街道や山間部、海岸などは魔物が出る危険がある。

レクラン王国地図


■ 五大都市
◇ 王都オブシディアン
国の学園、教育、研究施設が集結した大都市。
小さな学校は他の都市や町にも点々とあるものの、規模や人数は比にならない。 中でも国王直下の部隊である騎士を育成する唯一の学校があること、そしてあらゆる分野の研究機関が集まっていることが特徴的。 国の重要施設群であり、一番の武力が集まっているともいえる。
面積は広く、用途に応じて区分されている。

◇ 芸術都市ペクトライト
大陸で唯一、海に面した土地を持つ都市。 海に近い方面に商業区、都心から奥へ進むにつれ芸術区が広がっている。 また道や建物など、町並みは赤レンガや石造りを基調としている。
海沿いに面した港では漁業が盛んな他、他国との輸入・輸出のやり取りを幅広く行っているため、最も人通りの多い都市とされている。 港付近では市場や屋台の他、工芸品店や露天商が大きく道を開く形で左右に並んでおり、商業区の中心部に進むに連れて食料品や日用雑貨、衣類や薬品等の各専門店や飲食店などが並ぶ 繁華街が幅広く広がっている。 商業区と芸術区の境目、都市の中心部には広い敷地を有する庭園が設けられている。 芸術区では大聖堂や塔など多くの歴史的建造物が残っており、景観美しい町並みが広がっている。 美術館や博物館、劇場などもあることから各地の美術家や音楽家、舞台役者などの芸術家が集い、その道を志す者ならば一度は訪れるとか。 街中には楽器や衣装、画材などを売る専門店が多く並ぶ商店街の他、集合住宅が多く立ち並んでいる。

◇ 農業都市ベリル
丘や湖を従える緑豊かで広大な土地を持ち、豊富な地下水と安定した気候で国の畜産・農作物の9割がこの地域で作られている。
常に適度な風が吹いていて、風車が多く建っていることから、風の街とも呼ばれる。 最も多く生産されているのは金小麦で、秋の収穫時には小麦畑が黄金色に輝き、夜を昼と見紛うほど。 また牛、馬、羊など様々な動物の飼養が行われており、特にベリーと呼ばれる斑模様の乳山羊が多く飼われ、乳を加工した『ベリーチーズ』も有名である。 他にも麻、絹、木材などの資材類もここから他の都市へと多く運ばれている為、国の土台ともいえるだろう。 美しい川や湖、野生動物の生息する森林など自然と触れ合える場所も多く、観光地にもなっている。 周囲の山々には魔物があまり生息しておらず所謂『安全地帯』と言われる地域。 山脈の奥、魔物の多く生息する『危険地帯』との境には、結界が施され、また月に一度はハンターによる討伐が行われているため、魔物に襲われることは殆んどないといえるだろう。

◇ 遺跡都市へリオドール
この地方に広がる大空洞の中にある一角、古代遺跡に作られた都市。 元々小さな国だったが、市国の元首、司馬の手腕により大国の脅威を防ぎ、王国と良き関係を築いてきた。 北の大国と西の王国に挟まれた自治制の国だったが、北の大国に攻められ滅びるすんでのところで王国に帰属し、一都市となるといった変遷のある都市。 その際、北が大国、南が王国の統治となった(※1) 他都市から数百キロ離れたこの場所は、交通の不便さ、食料不足の問題を抱えるため、遺跡調査以外で訪れる者はほぼいない。 王都へ騎士団を要請しても時間がかかるため、市国時代の独自組織(黒十字)が警備についている。
最低限の農耕や商業も行われているが、地底、そして交通の不便さも相成り食料不足の問題に現在進行形で悩まされている。
※1  20年前に戦争が終結している。
※1 それまでは大国とは何度か小競り合い、王国とは今とほぼ変わらない友好国だった。

■ 騎士団
国王直下の部隊であり、国内の治安維持活動や外国との交渉、支援、戦闘など、その活動は多岐にわたる。
ハンターと大きく異なるのは馬術を得意とすること、また剣、銃、魔術など、各人の個性を引き延ばしそれを最大限に生かすための編成部隊が作られる。 魔術においても、多種多様な術を操るのではなく得意とする術を極めた特殊魔術と言われる個人特有の技を身に着けている。

また、騎士は血統に重きを置き、貴族のみに許される名誉ある職業とされる。 ただし、国への多大な功績を残し過去に特例として騎士の称号をうけた者は僅かながら存在する。(※1)彼らは後世に『英雄』として語り継がれている。 国内の治安維持活動においてハンターと共闘することもあり、国直下の組織(騎士団)、民間団体の組織(ハンターギルド)との関係は比較的良好ともいえる。
※1  ヘリオドールとの終戦時、現在の市長司馬が貴族の称号を受けたのが最後となっている。

■ ハンター
騎士団に頼む金銭的余裕がなかったり、まだ不確定事項が多く頼むほどのものでなかったり、はたまた落とし物を探して欲しなどなど、とにかく町のなんでも屋さんから始まったのがハンターギルドである。
各地に無数に存在した民間小規模集団だったが、一部の質の悪いハンター達を取り締まり統一化を図るため、ヘリオドールの帰属後、王都にハンターギルド本部を置き組織化された。

ただし国には正当な部隊、騎士団があり、ハンターギルドはあくまで民間団体であることから、騎士団以上の特別な権限はなく、国内・国外の政権に関与する事項については不干渉条約が取り決められている。 とはいえ、町の小さな問題解決にあたったり、お金を持っていない子供などの悩みを聞いたり、騎士団が立場上慎重にならねばならない事件にあたって、政権に関与しないレベルでの諜報活動を行ったり、騎士団同様に市民からは必要とされる存在である。 なおハンターギルドの窓口は各都市にあるものの、本部が置かれた王都以外は、受付口と簡単な事務作業、商談スペースがある小規模(一般市民の個人宅位の大きさ)なもの。 ハンターギルド長は本部に滞在する一人のみ。また国からの援助の対価として、一定以上の魔鉱石を採掘し納める義務が課せられている。

■ その他
◇ 身分
レクラン王国では市議会が存在し、各都市の行政は市長が担っているが、最終決定権は『国王』に委ねられる王制を敷く。
身分としては、『王族>貴族>平民』と三層に分かれ、騎士など王族や貴族でしか就けない職種も存在する。(※1)

王族:継承権のあるなしに関わらず王の血縁一族
貴族:国王の儀礼称号(※2)

※1世界観的にハンターには身分を問わないが、PC同士の身分の差を作らない為に一般PCは全て平民設定。
※2代々その男系家族にのみ受け継がれていく。しかしながら、貴族は貴族同士での婚姻が殆どであり貴族から平民に成り下がるものは多くはない。

◇ 機械
レクラン王国では電気を使った電化製品は存在せず、風車、水車など自然エネルギーを利用した歯車機械が多く活用されている。 また、魔鉱石という人為的に作られた動力源が存在し、一般家庭から運輸、工業製品まで幅広く使用されている。 魔鉱石とは、特殊な原石(魔鉱原石)に人為的に魔力を凝縮して封じたもので、現代でいう蓄電池の様な働きをする。 力を加えることでエネルギーを発生するが永続的なものではなく、原石単体ではそれほどの威力を発することはない。 しかし、魔鉱石はそれほど安価なものではない為、一部の貧しい家庭では手に入らない場合もある。

◇ お金
レクランの通貨は【円】。
神風学園で使用されるお金は、訓練費用として使うお金(生徒名簿に記載されているもの)とPC個人で所有しているものの二種類がある。

・訓練費用として使うお金
 訓練費用および依頼報酬は全て学園の帳簿で管理され、名簿に反映されている。
 言わば、架空のお金。退学や卒業時に、残高が換金される。

・PC個人で所有しているお金
 食事や買い物など、ロールで使用するお金。
 神風費用として使うお金には対応していない。

◇ 近隣国 ※イベントにより期間限定で他国を舞台にする場合があります。
・クロムソード公国
レクランの東部アンバー山脈を越えた場所、周りを海と山で囲まれた自然豊かな国。
過去にシルヴァンの属領となっていた事があるが、独立戦争を起こし2年の後、レクラン、 その他三国と同盟を結び仲裁に関与させることで、独立、終結を迎えた(しかしながら条約はシルヴァンに好条件となっており、 自治権はあるものの公国は未だ属領とかわらない扱い)。
昨今、レクラン、シルヴァンを始めとした世界を巻き込む事件が起き国内情勢は良いとは言えない。
・シルヴァン帝国
武力で多くの国々を侵略してきた国。
レクランとは永きにわたる停戦状態が続いていたものの、8年前にシルヴァンの皇帝が変わることでレクランとも友好関係を築きはじめ、停戦状態に終止符を打つ。 現在は、ロランド皇帝が統治している。