・出し物…室内宝探しアスレチック（ハンター体験アトラクション）
・服装…謎の遺跡人に扮する
・配置…芳野→入り口
小家、龍波→アトラクション内
神楽→出口

黒板にはこう記されて、よし、と満足げに頷いた。

「では、事前に決めておくのはこんなところでしょうか。
……謎の遺跡を進んでいたのに、突如学校ゾーンになっちゃうのはビックリしました。いや、異空間に繋がっちゃうのも謎の遺跡内ならありなのか…？な？
でも、遺跡を進んでいたらいきなりナレーションが聞こえてきて、謎の音も聞こえてきて…っていうのはハラハラドキドキして貰えるかもしれませんね〜」

ヒナの演出案には驚いたように目を見開いたものの、展開としてはあり、と頷き。

「衣装、今の謎の遺跡人でオッケーでしたか…？
あ、私も製作や衣装作りますよ！
これで出店内容も固まりましたし、私、後で出店内容の申請を先生にしておきますね」

最後には、ほっとしたような笑みを浮かべた。

まとまりつつある提案である内容を眺めて。
「じゃ、あたしが残りの服装かアトラクション補助でいいよ。って言っても器用じゃねーから期待しないでもらいたいけどな？」

「ん。・・・うん、大筋は今のまとめでいいんじゃないかな。」
書き出されたのを確認してうなずく

「怖い話は、うーん、まぁネタとして挟むのはそれはそれで面白いけど。
アトラクション内容と絡めたほうが面白そうな。」
アトラクションに合うようにアレンジ？とちょっと考えて

「俺は配置はどこもでもいい、な。一応、まだ立候補のない出口、にしておく、な。」
ちょっと考えて。

「あとは、もの作ったりとかは慣れてるから、制作とかで頑張るなー。」

軽く手を挙げて立候補
「私が出し物の方担当しようかね。」

少し考え込んで、ちょっと悪戯を思いついたのか、ニヤリと笑みを浮かべて、
何か怖い話でもするように、声のトーンを落としてみせる。
「うーん…ちょっと季節が外れるけど、学校の不思議な話を入れようかしら。例えば、誰も居ない体育館の倉庫で風を切る音が夜な夜な聞こえるんですって…。ビュン！ビュン！って」

「内容はかなり固まってきましたね。
出し物内容としては、室内宝探しアスレチック、という感じでしょうか。
謎の遺跡内からお宝を発見しつつ、様々な困難を乗り越えよう！ というハンター体験が出来る出し物…と。
ゲームゾーンは魔物を倒そう！で小家さん案を採用して、アスレチックゾーンや暗闇ゾーンにも龍波先輩案のキーワードを隠しておく、をやって…。
クリア出来た人には、なんちゃってハンターカードとかはどうてすか？
この遺跡を攻略した貴方は立派なハンターです！みたいな…まぁニュアンスとしては神楽さんが言う賞状と同じですね」

立ちあがり、チョークを手にして今の内容をすらすらと書き出した。

「後決めたいのは、どの配置につきたいかと、服装ですか？
配置は先程も話したように、入り口、出口、中のアトラクション辺りでアトラクション補助を兼ねた道案内…というところでしょうか。
あ、服装なのですが、神楽さんの案の延長戦で、“この謎の遺跡の住人”というコンセプトにするのはどうでしょうか？
黒いローブだったり、顔や色んなところを隠したり、それぞれが考える“ちょっと普通の人の格好とは違う、謎の人物”の服装にするのです。
それなら皆でお揃いにする必要もないし、それぞれの思い思いの謎の人物が出来上がって楽しいかな〜、と。
例えるならお化け屋敷ですね。色んなお化けがいるように、私たちも色んな謎多き遺跡の住人に扮するのです」

黒板にちょこちょこ書き足して、それからふとチョークの動きが止まる。

「…そうすると、入り口にいる住人が簡単な説明をして送り出す感じでしょうか。
『よく来たな、ハンター候補たちよ…。君たちが探索するこの遺跡にはいくつかのお宝と試練がある』
…みたいな感じで。
私、入り口係をやってみたいです。もし他の人もやりたいようなら、中のアトラクション補助に回ります」

黒板には、

・出し物…室内宝探しアスレチック（ハンター体験アトラクション）
・服装…謎の遺跡人に扮する（案）
・配置…芳野→入り口、又はアトラクション内希望

と書かれている。

「あー、遺跡探索、とかいいと思うな、たしかに。それを主軸にして、
いくつかの試練的なアトラクションを追加、と。
えー、と今出てる意見をもとにすると、
遺跡の奥まで行くために的当式の魔物退治コーナー、
お化け屋敷コーナーってことは、遺跡の中の真っ暗闇な中を進め、とか
通路でのトラップ扱いとかいいかもなー。
クリアで一つ、遺跡の中の謎探しで一つ、2種類の景品と
賞状みたいな記念品、って感じ、な？
あとは・・・パズルみたいな謎解きとかがあればだいたい得意不得意に公平になる、かな？」

みんなの話を聞きながら思ったことを口にしていく。

「んー。衣装、衣装なー・・・。例えば、依頼人がこう、妖精とかそういうたぐいだった
みたいにして変わった仮装をするとか・・・。
あとは遺跡内の案内人、みたいなアトラクションの説明係を登場させて
その人をちょっとお化け風の仮装とか。
そういうのならちょっと違った衣装にできるかなぁ・・・。」
ちょっと悩むように考えつつ

「戦術の小家ヒナです。よろしくお願いします。」
軽く手を振って目を細める。

「ハンター体験にちょっととしたスパイス入れちゃダメかい？お化け屋敷みたいなのとか？後、ゲームゾーンにはバットとポールとボールを使った的当て。後、簡単なゴールにサッカーボールの的当ても入れても良いかな。勿論、誰にでも、できるようなのにすればね。」

ハンター体験と聞いてこくこくと頷いて、楽しそうな笑みを浮かべて右手を挙げる。
言い終わると、全員を見て『どう？』と付け加えて辺りを見回す。

「戦術、龍波ジョアンヌだ。よろしく頼むよ。」
軽く紹介を終えて。

各々のアイデアを聞いた後に口を開く。
「そうだな、うちらしさってのは案外必要かもしれないねぇ？
ハンター体験、いいと思うよ。
どうせなら隠し要素でアスレチックとかの施設内に2.3個のキーワードを隠して、クリア後にキーワードを答えられたら景品プレゼントってのはどうだい？
そうすれば二週、三週って遊んでくれる事があるかもしれないよな？
そうだな、芳野の言うお宝のカギをキーワードにしても良いかもしれねぇけど」

ミニゲーム的な案にも肯定寄りの感想、意見を添える。

「ハンターの学校ならではな出し物ですね。良いと思います！
室内アスレチックと言うか、室内迷路のようにある程度の道を作るのであれば、1部屋でも効率よく出口まで納められると思います。
もし他の人からの提案もあれば、ゴールまでの間にちょこちょこと入れていくことも可能ですし…」

他のメンバーの意見を気にしつつも、イブキの意見に賛同の頷きを見せていた。

「例えば、私は少し前に遺跡探索の体験をさせてもらったのですが。
例えば依頼内容が“遺跡内に隠されたお宝を探し出せ！”ならば、そのゴールまでの間にいくつか試練という名のゲームをクリアしてもらい、ゴールでお宝を無事に見つけてもらう、といった内容にするなら、人の配置は…。
えーと、入り口、出口（ゴール）、そして途中のゲームゾーンに補助的な感じで付く、という感じになりそうですね。
ゴールでは、お宝をゲットできた人に何かプレゼントを手渡したりしたら、クリアした人も嬉しく思ってくれるでしょうか？」

出店内容、そして役割分担の例を上げて、少しずつまとめていく方向で提案をして。
ふと、自分の制服を見下ろした。

「それから、服装ですよね〜…。
ハンターならばいっそ神風学園の制服でも良い気はしますが、やはり何かしらの衣装は必要でしょうか。
いっそのこと、現実のハンターの服装からは離れるかもしれませんが、分かりやすくサバイバルな服装にしてみるとか？
迷彩服に頭にはバンダナや帽子をかぶる感じです。
もし遺跡探索系にするなら、ライト付きヘルメット辺りをかぶっておいたらそれっぽく見える気がします！」

あえてコテコテ路線の服の提案の後は、ふふ、と微かに笑みがこぼれた。

「ちなみに、せっかくのハンター体験ですし、途中のゲームには魔物と戦うものを用意したいです！
魔物が描かれた的に何かをぶつけるのも良いですし、ゴム鉄砲やコルク銃で射的のように狙うのも良いと思います」

どうでしょう？、と、それぞれの顔を見つめて首を傾げた。

「学術、神楽イブキ、な。よろしくおねがいします」

軽く挨拶をすると、

「んー、と体験型、体験型…。たしかにベタなのだと、お祭りでやるような射的とかのゲームとかお化け屋敷や脱出ゲームとかのいわゆるアトラクション的なの…。
あとは、何かを作る体験教室、とかの方向、かな…。
お菓子釣りとかはお盛り上がりそうなー。」
サリュの意見に、あー、とうなずいて。

「ちょっと思いついたのは、お客さんにハンターを体験、
とかいって依頼になぞらえたコースをアステチックみたいに超えていってもらう、
みたいなのとか？間違い探しで正解の道を見つける、とか、障害物を飛び越えてすすめとか。
…あー、でも場所の確保とか大変かなぁ・・・。」
思いついたことを口に出しつつ首を傾げ。