小次郎さんへの注文を終えると どこか声をかけられることを期待していた自身の希望の通り 予想通りの人物からの問いかけに、口元を緩めた。
「よう凛桜。夢でも会えるなんて奇遇だな。 ストーカーじゃないけど、、、。でももしかしたら運命ってやつだな。」
へらっとした様子で緩く片手を振って応答すると、 見慣れた人物に言葉を続ける。
「25歳になったばっかりで、相変わらずイケメンな俺だけど・・・。 あれ、そういう凛桜は??あ、別に諸々忘れてるとか、そういうわけじゃないからな!」
軽口を交えど、そう言って視線を落とす相手の容姿に何か気づいたのか 質問の内容をなんとなく理解し言葉を返す。 最後に慌てた様子で一文付け加えるのは、いくつかの誤解に飛び火することを恐れて両手を振る仕草を見せる。 |