>有布 でしょう?と言わんばかりのなぜかどや顔で。 逃げられれば「チッ」とわざとらしく舌打ちをして眉を寄せ睨んだまま。
「……んー、パス。 自分の未来が分かってもその先面白くないし。 寧ろそのまま進む気失せるわね。」
少しばかり口元に指を添えて考える仕草、しかしひらりと片手を振って。 「聞いたら結婚相手だって変えたくなっちゃうかもー。」と短く舌を出した。 あくまでリアルタイムで楽しみたい精神だ。
「見物料とるわよ。……っていうか、凛桜よりも驚いてないヤツが来たわよ。」
頬杖をついた片手の指先でのそっとした入生田を指さし。口端を吊り上げて。
>入生田
「あら、リュー。おかえり?」
ぱちりと瞬き、ほんの少しの間をおいて相手を確認すると、柔和に目元を細めながら口端を吊り上げた。 その顔のまま、ひらりと片手を顔の横で振って見せて。
「……んー、残念だけど後者ね。」
お兄さんがいるなら見てみたい、という願望を置いておいて、口元に手を当てながら可笑しそうに小さく肩を揺らした。 間延びした空気感が相変わらずで和んだ様子だ。
「あ〜、よかったぁ。もうアルと二人きりも飽きてきたとこなの。 ねぇ、リューは今幾つ?」
そんなに変わらなそうだけど、と首を傾けながらアイメイクまつ毛ばっちりの瞳で相手をじっと見つめて。
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